にこにこ通信 179号 ~卒業記念の思い出作りを~
色鮮やかな梅の花が咲き、少しずつ春の訪れを感じる頃になりました。
今冬、宇陀市菟田野では毎日寒い日が続きながらも、積雪量が例年に比べて少なく、冬の恒例となっていた雪遊びをする機会が一度もありませんでした。公園へ遊びに出かけることも難しく、子どもたちは児童館の中で過ごすことがほとんどでした。子どもたちの中には、冬の間も半袖の服を着ていたり、靴下を履かずに裸足で過ごす子もいて、見ている方が寒くなるような恰好に初めの頃は驚いていましたが、今ではすっかり見慣れたものです。
もうすぐ小学校を卒業するイオさんは、6年生になってからグングン背が伸びて、何人かのスタッフの身長を追い越しました。にこにこへ来た当初から活発なイオさんですが、成長して身体が大きくなってからもそれは健在で、スタッフと思いっきり体を動かして遊んでも、まだまだ体力が有り余っている様子です。学校では卒業式の練習を頑張っているそうで、にこにこでも年下の子の遊び相手になってくれるなど、高学年になってよりお兄さんらしくなりました。
同じく卒業を控えている6年生のハルさんは、とっても物知りで、よく読書をしています。魚や昆虫、恐竜のことからサバイバルの知識まで幅広く、将来は昆虫館の職員になりたいという夢を持っています。つい先日は、スタッフと蚊のことについて語り合い、「もし蚊が世界中からいなくなってしまったら川の水が汚くなってしまう」「蚊はカカオの受粉を助けているからチョコレートが食べられなくなる」ということを教えてくれました。
4月から高等部1年生になるショウさんは、変わらずマイペースです。優しく穏やかな性格で、学校ではクラスのムードメーカーらしく、にこにこでもお友だちと仲良く遊んでいます。高校生になったら勉強を頑張りたいと意気込み、学校の懇談会では、「将来は芸人か警察官になりたい」という夢を先生に話されていたそうです。また、卒業式では卒業生代表として、もう一人の生徒の方と二人で答辞を読むという大役を任されています。
春休みには、子どもたちの卒業祝いも兼ねて、生駒山上遊園地への遠足を計画しています。参加人数は利用者さんとスタッフを併せた22名で、遠足の諸費用には、毎週水曜日に児童館で販売している焼き芋の売上と、ヒロさんが潰した空き缶を売却して稼いだお金の一部を充てるつもりです。遊園地まではバスを借りて行く予定で、バスが大好きなシーさんやアユさんはもちろん、去年の遠足では一人別行動だったヒロさんも、今年はみんなと一緒にバスに乗って参加ということで、今から喜ぶ顔が目に浮かびます。
卒業式までもうあと少し。目一杯遠足を楽しんで、みんなで最高の思い出を作りたいと思います。
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