にこにこ通信 162号 ~「カフェたか」店長こだわりのコーヒー~

 実りの秋が到来しました。

 にこにこの畑では、待望のサツマイモが大きくなり、10月13日にみんなで収穫作業を行いました。スタッフと利用者さん10人がかりで芋ほりをしました。機械を使わず、手掘りで、大きな芋を収穫しました。

 にこにこで販売している焼き芋には少し大きすぎるようですが、昨年獣害に遭って、ほとんど収穫できなかったり、今年は天気続きや植え方が少しうまくいかなかったせいで苗が枯れてしまったりしたマイナス要因から考えると、予想以上の収穫だったようです。

 児童館の裏では、黒枝豆を収穫し、枝からサヤを切り取る作業を、タカさんが中心となって行ってくれました。

 タカさんは最近またコーヒー入れをして下さるようになりました。「カフェたか」という店名で、チケット販売をします。チケット購入(無料です)者は、ブラック、砂糖入り、ミルク入りなど自分の希望を記入して午前中にタカさんに渡します。

 午後になったら、スタッフがお手伝いをしながら注文通りにコーヒーを入れ配達もしてくれます。タカさんは「6兆円やで」などと冗談を言いながら満足そうにコーヒーを手渡ししてくれます。

 コーヒーにはこだわりがあり、最初はレギュラーコーヒーで入れていましたが、コーヒーミルで豆を自分で挽かないとおいしくないとおっしゃって、豆を買ってきて手挽きで豆を挽いて、ドリップで上手に抽出したコーヒーを入れてくださいます。

 タカさんの仕事は多岐にわたり、「ハンコ押しの指導(他の利用者さんが伝票にハンコを押すのを指導してくれます)、書類の仕分け作業、食後のみんなのお盆の消毒、子どもたちの遊び相手や見守り、子どもたちの宿題見守りなどなど、タカさんの得意なことを中心に行ってくれています。

 タカさんには、苦手な方の声や話し方があって、その声が聞こえないようにイヤホンで音楽を聴いていますが、利用者の皆さんがカラオケをするときは大きな音になるので、耐えられないとアピールをされるので、スタッフと一緒に外に散歩に出ます。

 タカさんは車いすを上手に動かしながらアスリート並みに坂道でも自力で登って行かれます。町の中は人通りも少なく、車の通らない道を選んで、いろんなことを話しながら、1時間ぐらいかけてゆっくりと散歩します。

 スタッフとおたがいに昔の出来事を話したり、家族の事を話したりしながら、信頼関係を築いています。

 人は皆それぞれ、相性があり、合う人合わない人、好き嫌いなど誰にでもありうることですが、うまく付き合っていけるようになる技を身につけていくことが大事です。デイサービスセンターにこにこに来ている子どもたちの支援目標にも人と上手に付き合えるようになること、自分の気持ちに上手に折り合いをつけることなどを提案させていただいています。

 これからもみんなで素敵な人間関係が築けるように支援していきたいと思います。