にこにこ通信 178号 ~被災地へ、私たちにできることから~

 デイサービスセンターにこにこでは、2月14日と15日にお誕生日会を行いました。14日は、誕生日と週一回のご利用日がちょうど重なった40代の方のお祝いをしました。午後のおやつの時間に、バースデーケーキをみんなで食べて、お祝いメッセージをスタッフが寄せ書きしてご本人の写真を貼った手作りのバースデーカードを手渡し、ハッピーバースデーの歌を全員で歌いました。

 15日は、20代の方のお誕生日で、この方もお誕生日とご利用日が重なってにこにこでお祝いをする事ができました。小学生の頃からのご利用者で「小さい頃は、泣いてばっかりやったのに、大きくなったなあ」と、その頃からいるスタッフたちには感慨深いものがあります。この日も、ケーキとカードと歌でお祝いをしました。「カード、お母さんに見せるねん。お母さん、何て言うかな」と言いながら、カードを開けたり閉じたりしてうれしそうでした。

 ほんとにささやかなちいさなお誕生日会ですが、穏やかに和やかにそこにいる人たちがみんな機嫌よく過ごせる事が、幸せな事なのだと感じています。

 わたしたちが小さな幸せの中にいる今、ウクライナやパレスチナ、北陸では、人々は住むところや食べるものがない、肉親が急に亡くなるなど、毎日不安と緊張の中での生活が強いられていると報道されています。

 その人たちに、わたしたちが少しでも寄り添い支援できる事はないかと、考え続けています。北陸では、障がい者支援のスキルを持った人材が必要だということなので、要請があればすぐに駆け付けられるようにしようと、職員の派遣を準備しています。そして、とりあえず今ここにいてできる事はないかと考えて、石川県へ義援金を送り、これから毎月、八木一男福祉会の収益の1%を被災した障がい者の支援活動を行っている団体に送り続けることも決定しました。

 また、週一回のにこにこの焼き芋販売ですが、焼き芋にするさつま芋を加賀野菜の「五郎島金時」という芋を購入することにしました。少しでも、北陸の人たちと繋がれるかなと思っています。送られてきた「五郎島金時」はとても大きな立派な芋で、段ボールには、「私たち五郎島さつまいも部会は、認定NPO法人『世界の子どもにワクチンを 日本委員会(JCV)』の活動を支援しています。五郎島金時をお買い上げ頂くと、売り上げの一部がJCVに寄付されます」というメッセージが、書かれていました。

 いろいろな視点で困難な人々に寄り添っている人たちがいると思うと、うれしくなります。五郎島金時の焼き芋はホクホクして昔ながらの焼き芋です。2月の3週目から五郎島金時のキャンペーン中です。児童館で活動しているメンバーで、周辺へのビラ配りもしました。

 パレスチナへは、パレスチナ産のオリーブオイルを購入する事でささやかながら支援しています。

 デイサービスセンターにこにこの小さな幸せが、いろいろなところに繋がっていくことをみんなで願っています。