にこにこ通信 197号 ~夏休みのイベントの最後は焼肉パーティーで~

 にぎやかな夏休みが終わり、二学期が始まりました。

 夏休み中は、ホットドッグ作りやうどん作り、外食、平成榛原子どもの森公園での水遊び、プールなど、行事が盛りだくさんでした。

 なかでも「焼肉パーティー」は感慨深く、心に残る行事となりました。夏休みの最後に、楽しい食事会を開催することになり、放課後等デイサービスご利用の子どもたちと生活介護をご利用の3名と一緒に、盛大に子どもたちの大好きな焼肉パーティーをしました。

 おいしいお肉に加え、リクエストのあったウインナーや家庭菜園で採れたピーマンなど、種類も盛りだくさん!至るところで「おかわり!」「タレがなくなった!」「こぼれちゃった」と大賑わいでした。

 皆さんの表情が満たされてきた頃のこと、7月30日に橿原文化会館で、「私の見た人権」フォトコンテストの表彰式で舞台に登り、表彰状と賞金を受け取ってくれたしーさんが、たくさんのお肉を食べて「ふーっ、満足満足っ」と言いながら、お腹をさすって後ろに倒れる姿は、その場のスタッフや子どもたちの笑顔を誘い、大きな笑い声で包まれました。

 焼肉パーティーの後は、そうめん流しを行いました。

 「どうやって取るの?」「取ってからいつ食べるの?」と戸惑いが見られました。慣れてくると流しそうめんの楽しさに気付き子どもたちは大喜びでした。

 「初めてすくえたよ!」「面白いねー!」とたくさんの声が上がりました。いつも元気いっぱいでみんなの中心的存在のゆいくんの姿が見えず、スタッフが探してみると……そうめんが流れ着くザルの前で座り込み、静かに黙々と食べていました。その可愛らしい姿についカメラを向けてしまいました。

 長期休暇の後で、二学期の始まりはスムーズにいかないこともあります。障がいのあるお子さんも、そうでないお子さんも、きっと同じだと思います。

 それでも、子どもたちは少しずつ日常のリズムを取り戻しながら、また新しい一歩を踏み出しています。

 私たちも寄り添いながら、笑顔あふれる毎日を一緒に積み重ねていきたいと思います。