にこにこ通信 196号 ~にこにこで楽しく過ごすメンバー紹介~
長い夏休みが終わり、新学期が始まりました。入学式を終えてから早くも5か月が経ちますが、今年から新たに「にこにこ」を利用することになった、3名の子どもたちを紹介します。
ニコさんは幼稚園の年長さんで、動物が大好きです。児童館へ来ると、動物の図鑑を見たり、たくさんある動物のフィギュアやぬいぐるみを自分の好きなように並べたりして遊んでいます。
中でも特にお気に入りなのがウサギで、ニコさん自身もウサギのように身軽に飛び跳ねたり、体を思いっきり動かす遊びが大好きです。ハンモックもお気に入りで、眠くなった時や一人で落ち着きたい時は、布に包まってユラユラ揺れています。「にこにこ」で生活介護を利用されているショウさんとは気が合うのか、ホール内で一緒に飛び跳ねたり、近くで遊んでいる姿を時々目にします。
次に、小学校1年生のヨシさんは、車のタイヤが大好きです。回転するオモチャにも興味があり、手でクルクル回して動きをジッと眺めています。他にも、透明なマグネットブロックで正方形の箱を作って中をのぞき込んでみたり、キーボードの電源を入れた時の光の動きを目で追ってみたりと、視覚からの刺激を楽しんでいます。
ヨシさんは水遊びも大好きで、水道の近くを通るときは、スタッフの目を盗んで素早く蛇口を全開にし、両手でバシャバシャ楽しそうに水をかき混ぜて遊びます。夏休み中には何度か市外のプールへ出かけ、広い水の中をスタッフと一緒に気持ちよさそうに泳いでいました。
最後は、ヨシさんと同じ小学校1年生のノブさんです。ノブさんも体を動かす遊びが大好きなのですが、一つの物で集中して遊ぶことが難しく、興味があるオモチャがあっても、少し触っては別の場所へ移動を繰り返します。ノブさんは発語がないため、スタッフの手をつかんで意思表示を行いますが、時にはそれが思うように伝わらず、イーっとなって怒ってしまうことがあります。
そんなノブさんも、水遊びをするのは大好きなようで、ビニールプールに入っていろんなオモチャを使って遊んだり、スタッフやお友だちに水をかけてもらって、「キャー!」っとうれしそうに声をあげて笑っていました。
また、夏休み中には、スタッフ二人とノブさんで、初めて近所のスーパーへ買い物に行きました。ご家族の方によると、ノブさんを連れて買い物に出かけたことは今まで一度もなかったそうで、初めて見る店内の様子にノブさんは終始キョロキョロ。買い物中も、「これは何をしているんだろう?」と少し困惑した様子でしたが、自分で選んだお菓子をカゴに入れ、セルフレジを操作し、ノブさんは初めての買い物をすることができました。
現在「にこにこ」には、新規の児童のご利用相談が何件か寄せられており、宇陀市内でも子どもの支援に困っているご家庭はまだまだたくさんあります。
子どもたちそれぞれの特性に合わせた支援ができるように、これからさらにお互いの理解を深めて、子どもたちとの信頼関係を築いていきたいと思います。
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