にこにこ通信 42号

私は「にこにこ」で仕事を始めてまだ3か月の新米です。この「にこにこ」での仕事が、今まで勤めた中で一番自分にあっているように思います。
前の職場は、定員30人の大きなデイサービスでした。ゆったりした大きな風呂があり、大勢でするレクレーションの楽しみもありましたが、30人全ての皆様と話をしたり、ゆっくりと食事や入浴を楽しんでいただく余裕はあまりありませんでした。
その点、「にこにこ」の定員は10人です。大きな施設ではありませんが、皆様がゆったりとくつろいでいただける広く明るいリビング、最新のカラオケ設備、1人ずつゆったり入っていただけお風呂が備わっていて、食事は全て旬の食材と豊富な献立による手作りです。
でも、それ以上に「にこにこ」の名の通り、「にこにこ」の魅力は利用者さんと職員一同の笑顔にあります。介護と云えば、食事、入浴、排泄、衣服着脱、移動等の介助が主と思われがちですが、最も大切なのはコミュニケーションだと私は思います。実は介護が必要な方や介護を求められる方の中には日頃、話し相手が少なかったり、いなかったりする方もいて、大きな楽しみのひとつのコミュニケーションの機会を失われている方が多いのです。
介護の基本は、声かけからのコミュニケーションです。「にこにこ」の利用者さんには、介護認定を受けられた高齢の方、障がいをもつ子どもと様々いらっしゃいますが、どの利用者も一日、笑顔の絶えることがありません。ふだんの何気ない会話から、カラオケや体操、レクレーションをしながらの談話、職員と席を共にする昼食やおやつの時間等「にこにこ」では職員と利用者さんとの楽しい会話が毎日、四六時中飛び交っているのです。
「にこにこ」ではまた、障がいをもつ子どもを対象とした児童デイサービスも行っていますが、こちらでもただ時間を過ごすだけでなく、日常生活習慣や社会習慣を育むことも目標にしながら、楽しい遊具や教具、音楽、野外活動、社会見学等も取り入れ、職員と子どもとの間に笑顔の絶えない、コミュニケーションを密にしたサービスを心がけています。
「笑う門には福来る」の言葉通り、おひとりおひとりが「にこにこ」で笑顔になっていただき、新たな楽しみを見つけていただけるような運営をこれからもめざしていきます。