にこにこ通信 136号 ~にこにこの利用者 トシさんとケイさん~
にこにこで介護職員として勤めるようになってから8か月が経ちました。
高齢者の方がご利用になるデイサービスに以前勤めていましたが、デイサービスセンターにこにこは高齢者の方だけでなく、自分より若い障害のある方々もご利用されており、違う世代の方々が交流する事のできる施設です。
にこにこに来て初めてお会いした利用者の方が、トシさんです。
30代の男性で、歩行器を使って歩かれます。初めてお会いした時に、トシさんから「ガンダム知ってますか?」と聞かれ、「知ってます。」とお答えし、緊張がほぐれた事がとても印象的でした。
トシさんがご利用されるのは毎日ですが、ご自宅またはショートステイでご利用の施設にお迎えに行きます。そこから、近くのコンビニに寄ってお菓子を一品購入されるのが一日の始まりです。
最近はカロリーを気にされ、お菓子の包装紙のカロリー表示を確認されたり、お菓子は控えて、体にいい飲み物を買われます。デイサービスセンターにこにこに着いたら、消毒、手洗い、うがい、お茶を飲んでもらい、バイタルチェックをしてから、週3回入浴していただきます。入浴の時は衣服の着脱はご自分でされ、手すりを握って、浴槽台に座って浸かり、5分ほどしたら、シャワーチェアに座り、頭、顔、体の順に、洗われます。ほとんどご自分でされ介護者は見守りと一部介助です。
昼食は、以前はご飯をおかわりされてましたが、最近はご飯の量を減らされ、歯みがき後にソファで横になられます。
日中はタブレットで麻雀ゲームをされる事が多く、以前は午後からゲームセンターやミニ四駆のコースのあるお店に出掛ける事もありましたが、新型コロナウイルスの感染拡大により、今は自粛しており、最近は自主的に散歩される事もあります。
もう一人深く関わりを持っている方は20代の男性のケイさんです。
6月から週2回ご利用されています。車いすに乗られ、紙おむつにパットを当てておられます。ベッドに移乗してパットの交換をします。食事介助もさせていただいています。ご飯は軟飯、おかずは刻みです。飲み込みを確認してから、スプーンで口に入れていきます。ケイさんは、「食べたあ」と言って口を開けてくれますが、たまに口の中に残っている時があります。私が、まだあまり慣れてない様子を見て、「焦らんでいいよ」と、優しい言葉を掛けてくださいます。とても癒されます。また、カラオケが大好きで、『津軽海峡冬景色』や『心のこり』といった演歌や『おどるポンポコリン』といった曲を歌われます。ケイさんが歌うとみんな盛り上がります。
お二人ともこれからも穏やかに過ごせるように、支援できればと思っています。
0コメント