にこにこ通信 137号 ~コロナに負けるな!にこにこでの新しい日常~

 新型コロナウイルスの感染予防のための対策と猛暑により今年の夏は、いつもにも増して厳しい夏となりました。

 子どもたちは、出かける場所も制限され室内で過ごすことが多くて大変だったけれど、おやつにかき氷をしたり、お昼ごはんをみんなで作ったりとそれなりに楽しみを見つけていました。かき氷は、本格的な電動のかき氷機をにこにこで購入してスタッフに作ってもらい、「僕、レモン」「僕は、ブルーハワイ」「イチゴとミルクのミックスにして」などそれぞれ好みの蜜をリクエストしてうれしそうでした。

 今までよく行っていた商業施設へは行けないけれど、毎年恒例の川遊びは思いっきり楽しめました。暑い夏の午後、子どもたちもスタッフもやっと夏休みらしい時間を過ごすことができました。

 大人の利用者さんも、来所時の、アルコールでの手指消毒が欠かせません。また、デイの楽しみのひとつのカラオケは、1人が歌うごとにマイクを消毒しています。そして、それぞれの間隔をなるべくあけて座ってくださいねとお願いしています。

 スタッフも1日3回の次亜塩素水による室内消毒に精をだしています。

 宇陀市自立支援協議会の会議がリモート会議になり、にこにこも参加できるようにソフトを準備したので、にこにこの事務所とグループホームもリモート会議ができるようになりました。8月20日にテストの会議をやろうと、グループホーム・にこにこの事務所のそれぞれのパソコンの前にスタッフや利用者が座って待機しました。予定通りに午後1時きっかりに始めることができました。「カメラは、ここか」「映ってるやんか」などと口々に言いながら、パソコンに向かって手を振ったり「ヒロ君、見えてる?」と言ったり、会議というよりテレビ電話の感じでした。グループホームにいるヒロさんは、パソコンの中にお気に入りのスタッフの顔を見つけてふしぎそうな顔をして近づいてきました。「こんな感じで、会議ができるな」「これから、日と時間を決めてミーティングしたらええな」とテスト会議は、うまくいきました。

 新しい日常の中で、学校もオンライン授業を取り入れるという情報もあるので、にこにこに来ている子どもたちにも、少しでもパソコンやネットの環境に慣れてもらえるように支援していければ良いなと考えています。

 いつ収束するかわからない新型コロナウイルスですが、今まで思いつきもしなかった事も取り入れながら、我慢だけではなく楽しみを見つけて新しい日常生活を作って行きたいと思っています。