にこにこ通信 138号 ~夏の思い出にみんなでバーベキュー~
茹だるような暑さが終わり、ようやく過ごしやすい季節を迎えました。デイサービスセンターにこにこでは、ひと夏の思い出に、みんなでバーベキューをしました。
今年は子どもたちにも準備に参加してもらうことになり、まずはみんなで集まって話し合い、バーベキューに必要な材料を決めました。
野菜嫌いな子にも一つは野菜を食べてもらおうと、子どもたち一人一人に自分の食べられる野菜を考えてもらいました。子どもたちは口々に、玉ネギ、ジャガイモ、ニンジン、白ネギ、エノキ、カボチャ、レタス、ピーマン、サツマイモなどの案を出してくれました。野菜の名前が上がる度に、「僕それ食べれへん」「僕はちょっとだけなら食べれる」「食べたことないからわからん」と、いろんな感想が飛び交いました。
次に、みんなが大好きなお肉の話になると、子どもたちは勢いよく手を挙げて、「ベーコンほしい!」「フランクフルトが食べたい!」と意見を出しました。他の子どもたちが自分の好きなお肉を上げていく中、「鶏肉しか食べない」と言っていたイオくんは、スタッフが「イオくんの好きなから揚げじゃないよ」と言うと、「じゃあいいわ」と言って、みんなと同じお肉を食べることにしました。
材料が決まると、次は二つのグループに分かれて食材の買い出しに行きました。前日に一つのグループが野菜を買いにスーパーに出かけ、もう一つのグループは当日に近所のお肉屋さんへお肉を買いに行きました。子どもたちは、食材選びからお会計まで慣れない様子でしたが、店員さんに助けてもらったり、重たい荷物を手分けして運んだりと、みんなで力を合わせて自分たちが任された仕事を最後まできちんとやり終えました。
そして、いよいよバーベキューの準備が整いました。席についてお肉が焼けるのを待つ子どもたちは、いつもと違う昼食の雰囲気になんだか楽しそうです。焼けたお肉や野菜の乗ったお皿が机の上に置かれると、子どもたちは我先にと自分の好きなものをお皿に取りました。大好きなお肉を目一杯食べる一方で、約束通り、子どもたちはそれぞれ自分で決めた野菜もちゃんと食べていました。家では野菜はほとんど食べないとご家族の方から言われていたイオくんは、おいしそうにレタスを食べ、何度もおかわりをしていました。また、好き嫌いの多いコウくんも、大好きなジャガイモやカボチャをたくさん食べていました。
お腹いっぱいバーベキューを堪能した後は、休憩を挟み、今度はみんなで流しソーメンをしました。ハルくんは流しソーメンをするのが初めてで、この日をとても楽しみにしていました。イオくんはソーメンが上手く掬えず、「とれへん!」と躍起になっていましたが、諦めずに何度もチャレンジしていました。逆に、ソーメンを掬うのが得意なコウくんは、次々と麺を掬っては、一人では食べきれないほどたくさんのソーメンを器に入れていました。麺類が大好きなヒロさんとアユくんは、大好きなソーメンが流れていく様子を見て楽しんでいました。
新型コロナウイルスの影響で、地域のお祭りやイベントが軒並み中止となり、日頃のお出かけもなかなか出来ず、何かと制限の多い生活が続きますが、今後もいつもとは少し違った楽しみ方を見つけ、みんなでコロナ禍を乗り越えて行きたいです。
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