にこにこ通信 141号 ~放課後等デイサービスを利用する子どもたち 工夫を凝らし今年も楽しく~
にこにこで放課後等デイサービスを利用している子どもたちは、今ほとんどの時間を児童館で過ごしています。以前は、よその人たちとの関わりを身につけようと、寒い時期は昆虫館や子ども科学館へ行ったり、大型商業施設へおやつを買いに行ったりしていましたが、コロナ禍のなか、そういうところへのお出かけは制限されているため、出かけるのは近くの公園くらいになってしまいました。
児童館の中では、ボール遊びやボルダリングをしたり、少し難しいジグソーパズルに取り組んだりして、それぞれの楽しみを見つけています。
今年の冬休みは、おやつ作りや昼食作りにも挑戦しました。お昼にみんなでピザを作ったり、おやつにはぜんざいを作ったりました。
子どもたちの中には、自分の気持ちや感じたことを文字で書いたり、言葉で伝えたりすることが苦手な子がいるので、最近あった楽しかった事やうれしかった事を、土曜日の午前中に作文に書いて午後にみんなに発表するということをしています。
照れ屋で恥ずかしがりのイオ君は、作文は何とか書けますが、みんなの前で発表することはなかなかむずかしいです。顔を隠したり、下を向いたりしながらも、他の子どもたちやスタッフたちに促されて、家の近くでアナグマを見つけた事や、近所に住むいとこたちとクリスマスパーティーをした事を、話してくれました。「大人も発表してや」と言うので指名されたスタッフは、昨日の夕ご飯がおいしく作れてうれしかった事や、家族で映画を観に行った事などを、同じようにみんなに聞いてもらいました。映画の話では、イオ君が、「それ、ぼくも見たで」としばらく映画の話で盛り上がりました。コウ君は、何も楽しかった事がなかったとのことで、お話の本を朗読してくれました。「学校でも、国語の時間に音読するねん」と上手に読んでくれました。今度、うれしかった事や楽しかったことがあった時は、イオ君と同じように作文に書いて発表してくれるそうです。
また、年末にはみんなで大そうじをしました。児童館のたくさんある大きなガラス窓を、ピカピカにすることができました。ごほうびにみんなで遊べるおもちゃを買うことになり、何にするか検討中です。
これからますます寒くなってきますし、新型コロナウイルスの収束が見えないので、いろんな制約がありますが、公園へ行って思いっきり体を動かしたり、児童館の中でできる事をいろいろと工夫をしながら,子どもたちと楽しく過ごしたいと思っています。
今年も、ご近所で評判になりつつある焼き芋と野菜の販売も、子どもたちと一緒にやっていこうと思っています。
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