にこにこ通信 168号 ~春は新たな生活がはじまる季節~
今年の桜は例年よりも早くに満開を迎え、卒業シーズンと共に宇陀市の町並みにはきれいな桜が咲き誇りました。春休みに入り、毎日元気に子どもたちが訪れるようになった児童館では、この春に小学校を卒業した子どもたちのお祝いとお別れの会が行われました。
今回の主役は、マオさん、ノンさん、イブさんの三人です。三人は同じ宇陀市内の小学校に通っていましたが、四月からイブさんは市外の、マオさんは県外の中学校へとそれぞれ進学します。
最後にみんなで楽しい思い出を作ろうと、お別れ会の前日にはにこにこのスタッフが先生となり、子どもたちとプラ板で作品作りに挑戦しました。あらかじめスタッフが下準備を行い、子どもたちには色鉛筆でプラ板に好きな色を塗ってもらいました。塗り終わったプラ板をオーブントースターで温めると、見事なお花の飾りができたり、ビーズと組み合わせて可愛らしい枝豆のキーホルダーができました。子どもたちは自分で作ったアクセサリーに大喜びで、各々が作ったキーホルダーを持ち帰りました。
お別れ会当日、この日の昼食は、ピザやからあげ、スパゲティサラダといった子どもたちの大好きなメニューで、ささやかなパーティーとなりました。子どもたちはお腹がいっぱいになるまでおかわりをして大満足な様子でした。
その後、みんなでハンカチ落としや椅子取りゲームを楽しみ、お菓子のつかみ取りでゲットしたお菓子をおやつの時間にいただきました。
そして最後に、卒業生のみんなにサプライズプレゼントがありました。毎年クリスマスになるとにこにこへ来てバルーンアートを披露してくださるサンタさんから、事前に三人へとバルーンと造花で作った卒業祝いのブーケを預かっていました。更に、遠くへ引っ越してしまうマオさんには、みんなからの寄せ書きとバスケットが手渡されました。バスケットの中には、前日にみんながプラ板で作ったあの色とりどりのお花が並んでいました。マオさんはそれがとても嬉しかったようで、「もらっていいの!?」とスタッフに何度もたずねていました。
マオさんがにこにこへ来る最後の日、マオさんはスタッフ一人一人に宛てたお手紙をくれました。にこにこでの楽しかった思い出や、感謝の言葉などが綴られていました。
四月になり、新しい場所で中学生となったマオさんの写真がお母さんから送られてきました。中学校の制服を着たマオさんは以前よりも少し大人びたように見えました。にこにこを卒業して行った子どもたちが、これからもたくさんのことを経験して、たくさんの人たちと出会って、健やかに成長できるよう応援しています。
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