にこにこ通信 182号 ~利用者がわくわくする「にこにこ」に~
「年をとっても、どんなに重いしょうがいがあっても、地域でいきいきと楽しく暮らし続けたいというのは、誰もが持っている願いであり、当たり前の権利です。その思いを支援します。」というのは、デイサービスセンターにこにこのパンフレットの最初に書いてある文です。
これは、八木一男福祉会の活動理念であり、それを実現するために私たちは、日々活動しています。
高齢の方の中には、ご家族と一緒に暮らしていても、日中は一人で過ごされている方が多くいらっしゃいます。また、本当におひとり暮らしという方もめずらしくありません。デイサービスを利用して他の利用者さんやスタッフとおしゃべりしたり、介助を受けながら入浴したり昼食やおやつを一緒に食べたりという日が、一週間のうち1日か2日でもあれば、生活に楽しみができるのではないでしょうか。
「デイサービスに行く日は、何着ていこうかって考えるねん」と楽しそうに打ちあけてくださった方がいらっしゃいました。
デイにこにこのスタッフたちは、利用者さんにデイで過ごす日がいきいきと楽しいと感じていただけるように、そしてデイへ行かない日も「明日は、デイへ行く日やな」と楽しみにしていただけるように工夫しています。昼食には旬の野菜を使った季節を感じていただける献立を考えたり、おやつはそれぞれのリクエストをうかがったりしています。レクリエーションも、みなさん一斉にゲームをしたりするのではなく、一人ひとりの好きなことができるように手伝っています。
ひとりでタブレットを使ってゲームをするのが好きな人、スタッフと一緒に塗り絵をしたい人、お気に入りの本を見ている人、それぞれの人が思い思いの事を楽しみながら、同じ空間で同じ時間を過ごせるように、スタッフがさりげなく気配りしながら、自分たちも楽しく過ごせたら理想的だと思います。
でも、現実はなかなか思うようにいかないこともあります。人それぞれ、その日の体調もさまざまなので、ちょっとしたことがきっかけでトラブルになる事があります。そういう時こそ、スタッフは落ち着いて冷静に対処しなければならないので、常に利用者さんの特性などの情報を共有しています。
これから、暑さが厳しくなる季節です。利用者さんもスタッフも、お互いに「お茶、飲みましょう」とこまめに声をかけあいながら、誰もがいきいきと楽しく過ごせるデイサービスセンターにこにこでありたいと思っています。
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