にこにこ通信 184号 ~それぞれに楽しみ方がある水遊びと、おやつ作り~
猛暑の日々ですが、子どもたちは、毎日元気に「にこにこ」にやってきてくれています。
午前中の涼しい時間帯は、皆それぞれが、学校から出されている宿題をしたり、持ってきてない子どもは、「にこにこ」で用意したひらがなの練習や、計算問題などに取り組んでいます。
お昼ご飯はみんなで食堂にあつまって、楽しくワイワイと食べます。その後は、さあー、みんなのお待ちかね、川遊びに出かける用意をします。
「にこにこ」では、宇陀市の総合体育館の市営プールにも行きますが、よく行くのは、三重県松阪市の波瀬の川です。車で40分のドライブを楽しんで到着すると、透き通った清流の水辺が広がっています。特に危険な場所もなく、川は浅く流れも緩やかで、小さな子どもでも安心して水遊びができます。
スタッフは水着を着用し、安全に配慮しながら見守りをしています。
コウちゃんは、もともと水遊びには慎重で、ゆっくりゆっくりと水に足をつけて、バシャバシャと水の感触を楽しんでいます。
ケンちゃんは浮き輪をつけて、にこにこと水の中に浮かんでいます。
ハルちゃんは川魚に関心があり、ライフジャケットを着用し、魚を探すのに夢中です。
シーくんは水遊びが大好きで、家から出る時も「川に行くよ」と声掛けをすると、大喜びで「にこにこ」の車に乗ってきます。シーくんは水に浮くことができるので浮き輪なしで、プーカプーカと浮遊しています。
イオくんは泳げないので、浮き輪は2つつけて慎重に水に入っています。
ヒロくんは、足の着くところでジャブジャブするのが大好きです。
アユくんは人に水をかけるのが好きなので、スタッフや他の子たちに、水をかけてにこにこしています。また、もともと水面に草を浮かせて遊ぶことが好きで、草が流れていくのを眺めたり、小石を拾っては誰もいないところに投げて楽しんでいます。
お出かけをしない利用者さんたちは、この夏、コーヒーゼリー作りにチャレンジしました。トシさんは、普段料理などはしないようですが、コーヒーゼリー作りには関心があったようで、連続して毎週土曜日にスタッフと一緒に作っているようです。先週は、かき氷を作って、コーヒーゼリーをトッピングして、冷たいおやつ作りができたようです。
この夏の出来事で、特筆したいことがありました。
しずさんはこだわりが強くて、着替えが苦手な方で、入浴時はスタッフがなだめても、優しく説得しても拒絶感が強く、大きな声を出されることがありました。そんなしずさんがこの7月末から、急に穏やかに入浴され、着替えもスムーズに出来るようになりました。スタッフの誠意が通じたのか、しずさんがやっと納得してくれて、着替えた方が気持ちがいいと感じてくれたのかはわかりませんが、ご自宅でも穏やかになられたようで、ご家族はとても喜んでおられます。
猛暑で、命の危険を感じる時代となってきていますが、安全に安心して、それでも夏を楽しめるような企画を考えて笑顔が生まれる支援をこれからも続けていきたいと考えます。
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