にこにこ通信 46号

にこにこは、高齢者、障がい者の通所介護と共に、障がいを持つ子への支援として、放課後デイ、行動援護、移動支援、居宅介護などの障害福祉サービスを行っています。
子どもたちの個性は多種多様で、音楽や音が好きな子がいればにがてな子もいる、カードや絵本が好きな子、全く興味を示さない子、運動好きな子やにがてな子、独りでトイレができる子がいれば介助の必要な子、活発な子、声をかけ運動を促さなければ一日中ひと所に座ったままの子が、四六時中見守っていないと危険に瀕するような子もいる、自傷行為や自慰行為に耽る子等さまざまで当然接し方も皆異なります。
昨日まで気に入っていた玩具やビデオや絵本でも今日は見向きもしない、昨日は終始にこにこ顔だったのに、今日は何か落ち着かないのか、物や人に当たってしまうなど、気分や趣向が大きく変われば、それに応じた接し方をその都度考え工夫し臨機応変に対応します。
6月のある日、養護学校を訪ね、授業見学と先生方との談話の機会がありました。
先生方のお話では「決まった正しい接し方はありません。十人十色の、しかもその都度その都度に応じた接し方を経験によって見つけていくしかありません」ということでした。やはり、障がいを持つ子に向き合うということは、日々常に勉強なのだなと改めて実感しました。
また、ある先生は「子どもたちの将来をいちばんに考え、日常生活を身につけることから、社会生活への適応を目標に、日々少しずつでも育てていきたい、また関係事業所にもその協力をお願いしたいです」とおっしゃいました。
障がいをもつ子と接しながら、挨拶をしたり、自分で着替えができるようになったり、後片付け、衛生、スムーズな排泄(介助を受けても受けなくても)、外出しての食事や買い物、切符を買って電車に乗れることなど半ば遊びを通してでも、日常生活のルーチンや社会生活のルールを身につけていけるように指導していく必要があると思います。
養護学校の先生方とお話できたことは私にとって、障がいをもつ子への対応について考える良い機会となりました。これからは常に、“育てる”という意識を忘れることなく、子どもたちと関わっていきたいと思います。