にこにこ通信 61号

「せーの、遠くへ、遠くへ飛んで行け~」の合図で、色とりどりのフーセンが真っ青な空に舞い上がり、鮮やかな色のコントラストに彩られたとても印象的なオープニングセレモニーが行われました。
 11月23日(土)、宇陀市菟田野人権交流センターにおいて、宇陀市・宇陀郡合同障害者地域自立支援協議会子ども支援部会の主催で、障がいのあるなしにかかわらず子どもや保護者、地域の方が交流する場として「みんなであそぼう会」が開かれました。
 宇陀市、宇陀郡ほか、障がい福祉関係事業所などによる模擬店、特別支援学校育友会による遊びのコーナー、特別支援学校などの教材コーナー、相談支援事業所などによる相談コーナー、参加団体によるフリーマーケットなどのブースが設けられ、たくさんの地域の方々も楽しく参加されました。
 体育館でのイベントでは、午前中、桜井市で活動する障がい児の和太鼓グループ「ひびき」の演奏が披露され、太鼓をたたく子どもたちのイキイキとした笑顔に多くの観客が魅了されました。勇気と希望がわいてくる感動の演奏でした。
 続いて行われた和太鼓体験のワークショップも、参加者全員の心が一つになるようなとても楽しいひとときでした。昼食タイムは、やきそば、たいやき、米粉宇陀牛バーガー、わたがし、たこ焼き、コーヒーなどなど売り切れ続出の大盛況となりました。参加型のバルーンアートに参加した子どもたちも大喜びでした。
 午後からは、菟田野中学校吹奏楽部のみなさんにより、躍動感あふれ、引き込まれるような旋律が演奏されました。会場からのアンコールで「故郷」が演奏され、みんなで大合唱となりました。
 昨年に引き続き、菟田野での開催となりましたが、地域住民の参加者も多く、特に地域の中学生のボランティアや菟田野民生児童委員協議会のみなさん、各事業所のご協力により、活気があって、笑顔あふれる一日となりました。
 「にこにこ」は、相談コーナー、模擬店のわたがし、フリーマーケットに参加し、放課後等デイサービスを利用している子どもたちも、それぞれがその子なりの参加の仕方をしました。お釣りの計算に格闘しながら、わたがしの販売を手伝ってくれたアヤちゃん、にこにこの笑顔で和太鼓体験ができたこうちゃん、大好きなスタッフと大好きな音楽を堪能したひろくんとしょうちゃん、人のたくさんいるのが苦手なひーくんは、遠目で眺めながら経験の一つにし、大きな音が苦手なたくちゃんは、青空の下でお散歩と自分流の楽しみ方をしていました。
 オープニングの際に飛んで行ったフーセンにこめられた「障がいがあってもなくても、ひとりひとりが大切にされ、地域でいきいきと楽しく安心して暮らせる社会をつくろう」というメッセージが、地域社会に広く浸透していくことをさらに強く念願した一日でした。