にこにこ通信 63号
デイサービスを利用される方の目的は、入浴や食事、いろいろな人との交流や日中の見守りなど様々です。
「にこにこ」を週1回利用してくださっているエイコさんは、他の利用者さんやスタッフとおしゃべりしたり、みんなで食べる昼食を楽しみにしていらっしゃいます。また、勇さんは、見守りを受けながらの入浴や季節ごとの外出を楽しみだとおっしゃって週2回利用されています。
ケンさんは、オセロゲームや碁をしながら冗談や現役時代の苦労話をしてくださいます。午後のカラオケタイムを何より楽しみにしてくださっているタケさんは、毎日演歌を歌って高得点を出されます。そして、最近は放課後を「にこにこ」で過ごす子どもたちとトランプやカードゲームをすることも楽しまれています。
私事ではありますが、今年のお正月に橿原市に住む祖母が亡くなりました。100歳でした。祖母は、98歳まで元気でしたが、90代後半にもなると友人もほとんど亡くなって、外出する機会もめっきり減ってさびしい日々を送っていました。その頃から、足が衰え歩けなくなり、自宅での入浴も難しくなったので、近くのデイサービスを週2回利用することになりました。祖母にとって、デイサービスで計算問題やぬり絵をしたり、みなさんと出かけたり介助を受けての入浴などが、新しい楽しみとなりました。昨年の暮れから体調を崩して入院した時も「楽しかったな、よかったなあ」とデイサービスのことを話していました。1か月くらいの入院でしたが、楽しかったデイサービスでの日々を思い出して「また、行きたいなあ」と言いながらの入院生活でした。
「にこにこ」は小さい施設です。高齢の方ばかりでなく、しょうがいをおもちの方、子どもたちも利用されています。小さいので、家でいるような雰囲気で過ごしていただけるように心がけています。利用者の皆さんと職員が同じテーブルを囲み、同じメニューの昼食を食べ、ストレッチやカラオケを楽しんでいます。そして、カラオケやゲームが嫌いな人には、その人のお好きなことをしていただけるようにしています。
放課後に来る子どもたちと高齢者の方が一緒にアニメソングやアイドルの歌を歌って盛り上がることもあります。
事業所としては、どなたにも毎回のご利用を楽しみにしていただけることが何よりだと思っています。祖母のように、「楽しい、うれしい、また行きたいなあ」と言ってもらえるデイサービス事業所をめざしていきたいと考えています。
0コメント