にこにこ通信 80号 ~秋の収穫祭は畑でサツマイモ掘り~

 今年の秋は、にこにこをご利用されているタカさんがお世話をしている児童館の畑で、立派に育ったサツマイモを、子どもたちと一緒に収穫しました。
 一番乗りで畑にやって来たアユムくんはスコップを使って畑の土を掘り起こし、力持ちのヒロくんは実習での経験を活かして、サツマイモの運搬をしてくれました。軍手をはめて熱心にサツマイモを掘っていたのは頑張り屋のアヤちゃんで、大きなサツマイモを見つけて思わずニッコリ。最後まで熱心に作業を続けてくれました。
 収穫したサツマイモはにこにこへ持ち帰り、日頃お世話になっている方々や子どもたち、スタッフみんなで分けましたが、それでもまだたくさん残っています。そのため、昼食のメニューには天ぷらやお味噌汁など、サツマイモを使った料理がたくさんテーブルに並び、利用者さんもスタッフも口をそろえて「おいしいわぁ」と秋の味覚に舌鼓を打っています。また、アヤちゃんはサツマイモをお家に持って帰って、お母さんと一緒にスイートポテト作りに挑戦したそうで、「上手にできた」「おいしかった!」とうれしそうに話してくれました。
 サツマイモを収穫し終え、元通り畝をつくった畑で今度はキャベツと菊菜を作ろうということになり、早速タカさんが児童館で種まきをしてくださいました。すっかり畑仕事が板に付いてきたタカさんですが、お昼にはコーヒーをいれるマスターとして、ひきたてのおいしいコーヒーをみんなに振る舞っています。
 そのほかにも、アサガオの種を取ったり、寄付していただいたプラレールをスタッフと一緒に組み立てたり、様々なお手伝いをしていただいています。おかげさまで児童館の2階には立派なジオラマが完成し、たくさんの電車が子どもたちを楽しませてくれています。特にヒロくんとショウちゃんは電車に興味津々で、ジッと見ているだけかと思えば走っている電車に手を伸ばしたり、スイッチを押してプラットホームや電車の走る音を鳴らして喜んだりと、いつまでも電車に夢中な様子でした。
 四季折々を楽しみながら自然と触れ合い、すくすくと子どもたちは成長していきます。にこにこでも年々できることが増え、様々な体験を通して子どもたちの将来を見据えた支援ができるよう心掛けています。新しい出会いや刺激を受けて、少しずつ大きくなっていく子どもたちを、これからも近くで見守っていければと思います。