にこにこ通信 110号 ~にぎやかな土曜日のにこにこ ー みんなでランチを楽しむ~
土曜日のにこにこは、子どもたちの声でにぎやかです。今年から利用しているハルちゃんは、小学1年生です。3年生のコウちゃんとハヤちゃんは、学校でも同じクラスで一緒に過ごしています。3人兄弟の末っ子のコウちゃんは、ハルちゃんに「おにいちゃんがしてあげるよ」となにかと世話を焼いてちょっとうれしそうです。そして利用者ではないけれど時々参加の2年生も加わって、パズルや魚釣りゲームなどで「オレ、また勝ったわ」「ぼくいつも負けるねん」「ズルしたやろ」「してないし」と大騒ぎです。
時々参加の2年生の子というのは、子連れ出勤の職員の子です。学校が休みの日は、時々にこにこへ来て、いっしょに遊んだり、お手伝いをしてくれます。
4月の初めの土曜日、お昼ご飯を自分たちで作ろうということになりました。メニューは、みんなの好きな焼きそばに決まり、何を入れるか、買い物はどうするか、どうやって作るのか、職員もいっしょに話し合いました。
その日は、ヒロさんと職員が材料を買いに行ってくれ、小学生たちもさっさとエプロンを身につけ、バンダナで頭を包みきりりとしたシェフ姿になりました。
中学生のアユくんは、エプロンをつけてキャベツを一枚一枚ていねいにはずして、洗っていきます。ハヤちゃんは、「こっちの手は、ネコの手やな」と言いながらウインナーやピーマンを切っていました。準備ができた段階で職員がホットプレートをセットして、いよいよ焼きそば作りの“焼き”の作業です。ジュウジュウという音がしてきて、ソースをかけたらおいしそうな匂いがしてきて、お皿を用意します。それぞれ自分でお皿に盛りつけて記念撮影もしました。おにぎりも加わって、大人の利用者も子どもたちも職員もみんなで、「いただきます」をしました。「おかわりしよ」とだれかが言うと、「ぼくも」と言って、いつもは、あまりたくさん食べないコウちゃんもおかわりしていました。
自分たちで決めて、作って、みんなで一緒に食べるという一連の行為は、子どもたちにとってとても新鮮で楽しくそして誇らしい気持ちだったのだろうと想像します。
このように、みんなで取り組むランチの機会を持つことで、子どもたちに達成感や自信をもってもらえるように、私たちもいろいろな体験メニューを子どもたちに提案していきたいと考えています。
「おいしいなあ」「ぼくらが作ったんやなあ」と言い合えるデザート作りにもチャレンジして、ますますにぎやかなにこにこの土曜日にしていきたいと思っています。
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