にこにこ通信 111号 ~放課後、児童館で元気に過ごす子どもたち~
ジメジメとした梅雨の季節が終わり、初夏を迎えました。今年もすでに猛暑となり、毎朝やって来る利用者さんとの「今日も暑いですねぇ」「せやなぁ」というやりとりで一日が始まります。
冷房が欠かせないほど蒸し暑い日が続いていますが、児童館にやって来る子どもたちは、そんなこともお構いなしに毎日元気に走りまわっています。
子どもたちは学校がお休みの日以外は、学校が早く終わる日の放課後ににこにこを利用しています。児童館に帰って来ると、荷物を置き、連絡帳と水筒をカバンから出したあと、学校の宿題に取りかかります。小学校1年生のハルくんはおしゃべりが大好きで、スタッフやお友だちに「ねぇねぇこれ見て」「ちょっとこっちきて」と話しかけて宿題を中断することが多々ありますが、一番に宿題を終わらせてホールへ遊びに行きます。3年生のハヤくんとコウくんは、学年が上がってどんどん難しくなる問題に「わからへん」「むずかしい」と頭を悩ませながらも、お互い競うように勉強を頑張っています。
宿題が終わり3時になると、みんなが大好きなおやつの時間です。みんなでおやつを買いに出かける時間がない日は、スタッフが用意したおやつを食べてもらいますが、好きなおやつが出ると、「ぼくこれ好きやねん!」「おいしー!」と言って大喜びしてくれます。
みんながおやつを食べ終わり「ごちそうさま」をすると、あとは帰りの時間になるまで各々好きなように児童館の中で過ごします。
1階のホールは子どもたちが走り回るには十分な広さで、鬼ごっこやドッジボール、野球など、汗だくになりながら思いっきり身体を動かして遊ぶ子もいれば、積み木やブロックを使って動物や家やオリジナルのキャラクターを作って楽しんでいる子もいます。時には自分たちでルールを決め、ボールやラケットなどを使って新しい遊びを考えるなど、子どもたちの創造力にはいつも驚かされています。
また、2階のホールにはプラレールが置かれ、電車が大好きなアユくんは走る電車を目で追いかけ、電車が踏み切りを通った時に鳴るベルの音に「うぉ!」と声を上げて喜んでいます。ヒサくんもお気に入りの電車を手で押してレールの上を走らせたり、レールの側に置いてある建物や木などのオブジェを自分の好きなように並べたりして楽しんでいます。
そうして遊んでいるうちに、あっという間に帰りの時間が近づいてきました。スタッフがお片づけの声かけをすると、遊びに夢中だった子どもたちは、「えー」と不満の声を漏らしつつも、みんなで協力しておもちゃを元の場所へと片づけてくれました。すっかり元通りになったホールでお迎えの車を待つ間、ハヤくんは余程楽しかったのか、「またあれしよなぁ」とスタッフと次の約束をして、お家に帰って行きました。
学校はもうすぐ夏休みに入り、たくさんの子どもたちがにこにこへやって来ます。今年の夏も暑さに負けず、子どもたちが楽しく活き活きと過ごせるような支援ができるよう頑張りたいです。
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