にこにこ通信 118号 ~みんなでえべっさんへ 楽しい冬の一日~

 暖冬となった今年の冬。宇陀市では例年よりも積雪が少なく、日によっては4月のように暖かく過ごしやすいこともありました。かと思えば、翌日は一気に冷え込むなど、安定しない天気が続いています。子どもたちの大好きな雪遊びも今年はあまり出来ていませんが、一度雪が積もると、寒さも忘れて外で元気に雪合戦をしていました。
 そんな春先にはまだまだ遠い2月11日。宇陀市大宇陀では、『宇陀初えびす』がありました。
 その日は祝日ということもあり、朝から地元の小学校に通う子どもたちがにこにこへ来ていました。以前から「えべっさんに行きたい!」と話していたハヤくんとコウくんは、お家の人からお金をもらい、屋台で好きなものを買うのだと嬉しそうに話していました。
 児童館でしばらく遊んだあと、片付けをしてから、みんなで初えびすに向かいました。毎日にこにこを利用されているヒロさん、タカさんと、学校が休みのアユくんも一緒です。
 到着すると、天気はあいにくの曇り空で、今にも雨や雪が降り出しそうな様子でしたが、おいしそうな匂いが漂う通りには、すでにたくさんの人たちが行き交っていました。初めに屋台を見ながら恵比須神社まで歩き、お賽銭を入れてみんなでお参りをしました。そして、帰りに欲しい物を買って帰ろうということになりました。
 あらかじめ買うものを決めていたコウくんは、屋台でベビーカステラと唐揚げを買いました。お店の人に「オマケしといたるわな」と言ってもらい、きちんと「ありがとうございます」と言って袋を受け取りました。アユくんは、スタッフが「唐揚げ食べますか?」と聞くと「うん!」と返事をして、買った唐揚げを大事そうに持っていました。お祭りが大好きなヒロさんは、周りの様子に興奮して大声を出されてしまうと思っていたのですが、スタッフと手を繋いで静かに歩き、終始ニコニコと嬉しそうに屋台を眺められていました。タカさんは、子どもたちが迷子にならないよう気を配りつつ、自分のおやつを買われていました。そして、最後まで何を買おうか悩んでいたハヤくんは、唐揚げとポテトを買い、満足そうな表情で車に戻りました。
 にこにこへ戻り、昼食を食べた後、ハヤくんとコウくんはさっそく学校の宿題の日記にとりかかりました。書くのはもちろんみんなでえべっさんに行った事です。
 勉強のため普段はあまりみんなと一緒にお出かけが出来ないハヤくんですが、久しぶりにお出かけをして、自分の好きな物を買えたので、いつもよりたくさん笑顔が見られたように思います。ハヤくんが「また来年も行きたいです。」と日記に書いたように、来年の冬もみんなでえべっさんに行けたらなと思いました。