にこにこ通信 120号 ~ボルダリングを通して子どもたちの発達を支援~

 3月の春休み前に、にこにこで借りている児童館にボルダリングを設置しました。1階の広い部屋の壁の1面に色や形がさまざまなホールドを業者の方が手際よく取り付けてくれました。壁の左下から右側の上まで移動していくように取り付けてあり、一番上にあるアンパンマンにタッチすれば音楽が流れるようになっています。
 子どもたちの反応は、さまざまです。
 スポーツが得意なハヤくんは、さっそく手をかけ足をかけトライしていました。
 高い所が好きなヒサくんは、ハヤくんのようにやりたいけれど、うまくできなくて「押して押して」と言いながら、お尻を持ち上げてもらってなんとかホールドにつかまっていました。
 いつも冷静なユウくんは、壁から少し離れたところからゆっくり見て考えてから、やってみようかという感じで淡々とした反応でした。
 アユ君は、他の子がやっているのを見ているだけで、ボール遊びをしていました。
 コウくんは、体力がなくて途中で落ちてしまいますが、何回か再挑戦していました。
 ヒロさんは、みんながいろいろチャレンジしているのを見ていて、うまくアンパンマンにタッチして音楽が流れるといっしょに大喜びをしています。
 ショウくんとハルくんは、横に移動することが難しいので、アンパンマンのすぐ下からまっすぐに上って行って、タッチするという方法を見つけました。
 新しく春休みから利用を始めたソウくんは、ほとんど興味なさそうです。
 上手く移動できるようになったハヤくんは、今度は早くアンパンマンにタッチできるようにスタッフにストップウォッチでタイムを測ってもらい、チャレンジしています。
 子どもたちは、それぞれ自分のやり方で新しい遊具を楽しんでいるので、スタッフは、時々「右手で斜め上をつかんだら」などと声をかけたり、降りるのを手伝ったりなどのサポートをしながら見守っています。
 地域の子どもたちにも広く声かけをして、にこにこを利用している子どもたちといっしょに楽しめれば、交流の機会になると思っています。
 ボルダリングは、子どもたちの体力や判断力、チャレンジ精神等、たくさんの可能性を育てる格好のスポーツです。ボルダリングを通して子どもたちの成長と発達を支援していきたいと考えています。