にこにこ通信 121号 ~春のピクニック🌸のんびりとした一日~
4月下旬、寒さも和らぎ、ようやく春らしい日が続くようになりました。
外出するには絶好の季節になったということで、にこにこでは、お弁当を持ってみんなで橿原市の曽我川沿いにある公園へピクニックに出かけようということになりました。
当日は晴天に恵まれ、とても過ごしやすい一日となりました。にこにこから車で約40分走り公園に到着すると、駐車場から園内をしばらく歩き、ちょうどいい木陰を見つけてそこにシートを広げて腰を下ろしました。周囲に人は少なく、落ち着いた場所で、すぐ近くにはアスレチックがありました。一息つく頃には時間もいい頃合いになっていたので、みんなで先にお弁当をいただくことにしました。いつもと違った場所でみんなと向かい合って食べるお弁当は新鮮で、緑を眺めながら「おいしいね」と言ってお弁当をたいらげました。
昼食後、早速アユくんとヒロさんは河川敷の方へ向かいました。アユくんのお目当ては、河川敷のすぐ近くに見える線路です。電車が大好きなアユくんは、普段からプラレールで遊んだり、タブレットで電車の動画を見たり、車でお出かけをする時は、電車が来ないかずっと線路の方を眺めていたりします。
線路がよく見える位置に立ったアユくんは、電車が来るのをじっと待ちました。そして、電車が勢いよく目の前を通過すると、「ウォウ!」と大きな声を出して、両手をバタバタさせながら何度もジャンプをして、全身で興奮を表しました。電車が通り過ぎると動きはピタリと止まり、またしばらくして電車が通ると声を出して飛び跳ねる、というのを何度もくり返していました。
一方ヒロさんは、大好きなボランティアの方と手を繋ぎ、ニコニコと嬉しそうに河川敷を歩きました。時折、散歩をされている方とすれ違っては挨拶を交わし、アユくんの側に行ってはベッタリとくっついてヒロさんなりの愛情表現をされていました。
シートに座って待機されていたタカさんは、大好きなショウさんと一緒に日向ぼっこをされ、穏やかな時間を過ごされました。ショウさんも、暖かい春の日差しと新鮮な外の空気に、ウトウトと気持ちよさそうにされていました。
朝から外出していたこともあり、この日はいつもよりのんびりと過ごすことができましたが、一日中電車を見ていたアユくんはそれでもまだ足りないようで、スタッフが「帰るよ」と声を掛けてもすぐには動こうとしませんでした。そんなアユくんに「また来よう」と約束をして、その日はおやつをいただいてからにこにこへと戻りました。
無事に一日を終え、「天気の良い日は朝からこうして出かけるのもいいですね」とスタッフ同士で話し合い、早速次はどこへ行こうかと考えています。いつもとは違った体験に、利用者さんもスタッフも充実した時間を過ごすことができたように思いました。
0コメント