にこにこ通信 126号 ~秋の味覚 サツマイモをみんなで収穫~

 10月、にこにこでは、恒例の芋掘りをしました。毎年、11月の人権フェスティバルのバザーで焼き芋を売るので、春から蔓を植えて大事に育てた芋です。

 児童館の砂場と裏の畑、それと少し離れたところの畑を借りて、放課後等デイサービスを利用している子どもたちや、にこにこのデイサービスを利用している大人たちも一緒になって収穫作業に取り組みました。

 去年は、収穫時期が遅くなりイノシシにかじられてしまったので、今年は少し早めに掘ろうと、まだ暑さの残る10月の作業になりました。

 まず、最初は、児童館の砂場の芋掘りをすることになりました。

 帽子に軍手、首にはタオルを巻き、ゴム長靴をはいて、みんな一応それなりの格好で、畑に入って大きな葉っぱを目印に蔓をたどって手で土をかき分けると、きれいな紅色のサツマイモが見えます。大人がスコップで大きく土を掘っていくと蔓につながった芋が出てきます。子どもたちは、蔓から芋をはずして土をはらって、「大きいなあ」「おいしそうやなあ」と大喜びです。次々に大きいのや小さいのが土の上に並びます。児童館の玄関にブルーシートと新聞紙を広げて、土をはらった芋を並べていきました。ヒロ君とアユ君は、大きな芋と一緒にカメラに収まりました。

 芋を大きさ別にグループに分けて置いていき、小さいものはグループホームやデイサービスの食事用になります。リンゴとサツマイモの甘煮やみそ汁、スイートポテトなどいろいろな料理やおやつになって、みんなで楽しみます。大きいものは、人権フェスティバルのバザー用です。去年は、芋を焼くのに時間がかかり、行列ができてしまったり予約販売をしたりしたので、焼き方を替えてみようといろいろ考えています。

 大体の作業が終わって、みんなでお茶を飲みながら、「あれが大きい」とか「持って帰りたいなあ」とか「まだ向こうの畑のもあるで」「次、いつする?」など口々におしゃべりしながら、休憩しました。

 にこにこを利用されている人たちは、年齢や生活環境や抱えている困難さがそれぞれ違いますが、みんなで一緒になって作業をする時、お互いを気遣いあいながら楽しみながらできるように、職員は心配りをしています。まだまだ、11月の人権フェスティバルまで残りの畑の収穫作業は続きます。

 当日は、参加された皆さんにおいしい焼き芋を、提供できるように利用者さんも職員も一緒になって、準備をしていきたいと思っています。