にこにこ通信 132号 ~3密を回避しながら生き生きとした時間を~

 新型コロナウイルス感染症の終息の目途はなかなか見えず、奈良県内でも感染が広がっています。奈良県内の学校も休校や家庭学習となり、緊急事態宣言も全国に出されました。

 デイサービスセンターにこにこでは、ご利用者と職員の安全を第1に考え、手洗いとうがい、アルコール消毒、室内換気、外出時のマスクの着用を基本として、毎日の検温を徹底して行っています。

 子どもたちが外出する際にも、人込みは避け、風通しの良い、人が少ない(地域性であまりひとがいません)公園などに出かけています。

 子どもたちが楽しく取り組めるように、ピザ焼き、焼き芋、やきそば作りなどを取り入れ、密閉空間、密集場所、密接場面の3密をできる限り回避しながら、生き生きとした時間を過ごしてもらっています。

 子どもたちは、学年が一つ上がりましたが、学校が休校のため家庭学習の宿題をそれぞれが持ってきています。やる気を出して取り組む子、まったくやる気のない子などそれぞれですが、創意工夫したり、いろいろと知恵を絞って勉強をする時間も持っています。

 にこにこで今流行っているのは、大きなトランプで行う神経衰弱です。できるだけ密接を避けながら、大人も子どもも必死で取り組んでいます。

 記憶力では子どもの方が断然有利です。大人と子どもの7人ぐらいで、毎週成績表をつけ、月間チャンピオンを競っています。チャンピオンには栄誉と賞品が与えられるそうです。勝ちたい気持ちが大きくなりすぎてトランプをぐちゃぐちゃにする子もいて、熱くなったり、盛り上がったり、楽しいひと時です。

 4月から新しくにこにこの仲間入りをしてきてくれた、マオちゃんは、寂しがり屋の女の子です。久々の女の子の利用者さんで、お絵描きやモノ作りが好きな4年生です。三輪車やホッピング、ボルダリングなどの体を動かす遊びも大好きです。

 ときどきやんちゃなイオ君に三輪車を取られて怒っています。ところが、マオちゃんとハルちゃんがおもちゃの取り合いでケンカをしていると、イオ君が仲裁のために別のおもちゃを探してきてあげるなどの優しい場面もあります。

 デイサービスセンターにこにこでは、子どもの発達に応じて必要となる基本的日常生活での動作や自立生活を支援していくための活動を中心にしながら運営を行っています。

 子どもたちの個性に応じて子どもが意欲的にかかわれるような遊びをとりいれながら、成功体験の積み重ねや自己肯定感をはぐくめるような支援を工夫しながら行っています。

 卒業後の地域での生活も視野に入れながら、お手伝いや遊び、勉強など日常の一つ一つの場面を大事にしながら活動プログラムを工夫しています。

 また、学校で行われている教育活動などもしっかりと情報収集し、学校とも密接に連携を図りながら支援を行っていきたいと思います。