にこにこ通信 133号 ~楽しめるひとときを みんなでピザ作り~

 新型コロナウイルスのため、学校が長期間休みになって、放課後等デイサービスを利用している子どもたちは、朝から児童館へやってきます。朝からは、学校から配られた課題のプリントをしようと決めていますが、なかなかやる気が出ません。前は、午後になったらどこかへみんなでお出かけするのが子どもたちは、楽しみでしたが、出かけることもむずかしくなって、1日中児童館にいる日が多くなっています。

 そこで、何か楽しみを作ろうとみんなでピザを作って、ランチにしようということになりました。

 5月16日(土)朝から10時までは勉強をしてその後、自分のピザは自分で作る事を決めました。児童館の1階では、スタッフがピザ生地を作ったり、トッピングの野菜やウインナーソーセージを切ったりピザ作りの準備を始めました。子どもたちは2階でプリントに取り組みました。4月から5年生になったハヤちゃんとコウちゃんは、「まだ習ってないし」と言いながらも、スタッフに説明してもらって算数の体積の問題を解いていました。

 低学年のイオ君とハル君も、漢字のプリントを教科書を見ながら書いていました。

 いつもはあまりやる気がない子どもたちですが、この日は楽しいことが待っているので10時まで熱心に勉強に取り組んでいました。

 児童館の玄関では、市内の鉄工所に特注で作ってもらった、ドラム缶オーブンに炭を入れてピザを焼く準備を始めています。

 「勉強が終わったら、ピザを自分で作りや」と声をかけてもらって早く終わった子から給食室へやってきました。ひとり分ずつ伸ばした生地を持って子どもたちは、自分のオリジナルを作っていきました。「はじめに、ケチャップかマヨネーズを伸ばしてその上に玉ねぎを広げて、あとは自分の好きなものをのせていって、できたら焼いてもらいに持っていきや」とのスタッフの説明の通りに、それぞれ自分好みのものを作っていきました。「ベーコンとウインナーだけやったらあかんな」「ピーマンはほんまは嫌いやけど、ピザやったら食べられるねん」「チーズ、いっぱいにしよう」など、いろいろ話しながらピザ作りを楽しんでいました。全員の分が一度に焼きあがるわけではないので、先にできた子は、まだの子と「半分っこしようか」と言いながら食べ始めます。まもなく次の子のピザも焼けて「熱っ、おいしい」と言いながら、にぎやかなランチタイムになりました。

 なかなか終わりが見えない我慢の生活が続いていますが、ちょっとしたことをみんなで楽しんでいくために、いろいろと工夫をしていきたいと思っています。