にこにこ通信 12号
7月は、七夕です。「にこにこ」の今月の歌は、「たなばたさま」です。みんなで毎朝「笹の葉サーラサラ軒端にゆれる」と歌っています。そして七夕の笹飾りも作りました。スタッフの1人が自宅近くで笹を切ってきて、「にこにこ」のデッキに立てました。利用者さんとスタッフ総出で、折り紙でペーパーリングやお星様を作ったり短冊にそれぞれのお願い事を書いたりしました。お願い事は、それぞれの方の個性が出てなるほどなあと納得できるものがありました。最高齢の男性の利用者さんは、筆ペンで「家内安全」と書かれました。また、アルコール依存の方は、「お酒がやめられますように」と達筆で書かれていました。女性は、「孫が大きくなりますように」「家族が健やかに過ごせますように」と自分のことより子どもや孫の事が気になるようです。他に「毎日楽しく過ごせますように」「腰痛がなおりますように」というのもありました。自分で書ける方は自分で書き、手が不自由な方はスタッフが代筆しました。スタッフもそれぞれ自分の願い事を書きました。
みんなで作った飾りやお願い事の短冊を笹にくくりつけて、みんなでお星様にお願いしました。「にこにこ」の前が道路なので近所の方や用事に来られた方々が笹飾りを見て、にっこりしたり声をかけてくださったりします。
7月6日は、1日中雨が降っていて7日の天気を気にしていましたが、「前日の雨は彦星様が年に一度のデートに備えて牛車を洗っている水がこぼれて雨になるそうです。だから七夕様の日はだいじょうぶです」とスタッフがロマンチックな話をしていました。
さて、7日の七夕の日和歌山県に洪水警報が出る悪天候でしたが、ここ宇陀は曇りで時折晴れ間も覗くお天気でした。みんなで元気に「笹の葉サーラサラ」と歌って、それぞれのお願い事がかないますように、また織り姫様と彦星様が昨日洗ったぴかぴかの牛車でデートができますようにお祈りしました。
七夕の次の日はよいお天気で、昨夜のデートはどうだったかはわかりませんが、みんなで飾り付けした笹は川に流す事はできないということなので、空き地で静かに燃やしました。みんなの願い事も天にあがったようです。今年の七夕様もおしまいです。これからも伝統的な行事や季節感を大切にして日々を楽しく過ごしたいと思っています。
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